葬式やお墓のことを調べている中で、仮に自分が死んだあとの事を考えブログはどうなるんだろうということが気になりました。
もくじ
ブログは更新をやめてもアクセスが無くなるわけではない
私はWordPressを利用して運営しているこのブログより以前にBloggerというサービスを利用してブログを運営していました。既に更新は行っていませんが、今でも更新時と比べて下がっているとはいえそれなりのアクセスがあります。
また、それ以前にはもっと違うジャンルのブログを運営していたことがあります。そのブログは記事数も少なく、まともに更新もしていなかったにも関わらず一部のワードのおかげで更新をやめて何年もたったあとでも僅かながらにアクセスがありました。
ブログを運営している、あるいは運営していた人ならわかると思うのですが、ブログは記事数のストックがある程度のボリュームになると更新をしなくても、アクセスを生み出します。
更新をやめるとアクセスは落ちてしまうことは確かだと思いますが、ゼロにはなかなかなりません。
アクセスが無くならない限りブログはお金を生み続ける
アクセス数=お金という単純な話ではありませんが、アクセスによってブログがお金が生むことも確かです。
つまり、更新を続けていた時にある程度のスケールでお金を生み出していたブログというのは何らかの理由で更新を行わなくなってもしばらくは勝手にお金を稼いでくれるはずなんです。
もしブログを更新していた人が死んでしまった場合、インターネットに残ったブログが生み出すお金はどこへ行くのかがふと気になりました。
更新が途絶えたブログは命燃え尽きるまでお金を生むがそのお金はどこへ
私はマネタイズに関してちゃんと取り組み始めたのはWordPressを使い始めてからで、未だに大きな収入には到っていません。稼いでいる/生活をしている人にとってはお遊戯会に等しいであろう金額のスケールで一喜一憂しているレベルなので、こんな事を考えても仕方が無いのですが、世の中にはブログが生み出す収入が月に何十万以上になる人がそれなりに居ます。
特に本業がブログの運営で配偶者や子供が自分の死と向き合ったときに絶対に「自分が死んだあとのブログが稼いでいく収入を家族に残したい」と考えるはず。
注意したいのはブログが稼いでいく未来のお金であって、ブログが稼いできた過去のお金ではありません(それは普通のお金のように預貯金なり生命保険なりで残せる)。
だから、私の疑問はインターネットに答えは転がっていると思い「相続 ブログ」とか「相続 ウェブサイト」などで検索をかけてみたのですがどうも遺産相続に関する法律事務所のサイトばかりが表示され、答えらしきものが表示されません。
毎日とろ玉うどんの大盛りが余裕で食べられるぐらいブログで収入を得ていて世帯がある方なら言及しているかなと思い、そういった方面から探してみたところ何人か相続に関して言及している人は居ます。
まだ東京で消耗してるの?でお馴染みのイケダハヤトさんも相続に関して投稿している記事がありましたが、この記事の中ではブログの収入に関しては言及していません。
ももねいろの桃音さんも2015年6月10日に遺産相続に関して投稿している記事がありますが「子供になんて、お金渡さないですよ」と稼いだお金に関しては書かれていますが、更新が途絶えたあとにブログが稼いでいくであろう収入に関しては特に触れていません。
もしかしたら、既に答えを出している人も居るのかもしれませんが、私の検索能力では見つけることが出来なかったので一つ一つの疑問を自分なりに調べてまとめてみることにしました。
ウェブサイト・ブログは相続可能なのか
そもそも、ウェブサイト・ブログのようなものは相続が可能なのか気になりました。
そこでまず「相続が可能な財産」を調べてみることにしました。
山本行政書士事務所の相続遺言相談所を参考にすると
プラスの財産
- 不動産(土地・建物)
- 現金・預金・小切手
- 株式・社債・貸付信託・証券投資信託
- 家具・自動車
- 貴金属・ゴルフ会員権・書画骨董品
- 貸付金・売掛金
- 電話加入権・著作権
マイナスの財産
- 借金
- 買掛金
- 未払金
- 税金
が相続出来ることがわかりました。
この中でウェブサイト・ブログが該当するとしたら著作権の部分だと思われます。
次にウェブサイト・ブログが著作物にあたるかどうかを調べてみるとWeb担当者Forumでそれっぽい記述を見つけることが出来ました。
今回のWebサイトは、クライアントから依頼されて、わが社が制作したので、わが社が「著作者」ですね。
ウェブサイト・ブログはそのの中に含まれる写真やイラスト、文章もそれぞれが著作物にあたるので、ややこしいですが、ウェブサイト・ブログそのものの著作権は個人で運営していた場合は運営者していた人にあたりそうですね。
つまりウェブサイト・ブログそのものは相続が可能であると思われます。
ウェブサイト・ブログを存続させる
ウェブサイト・ブログが相続出来ることがわかったので、次はこのウェブサイト・ブログを存続させる必要があります。
相続した人間にウェブサイト・ブログを更新出来る技術があれば、それが一番良いことですが、そうでないケースも考えられます。
そういった場合でも、まとまった収入を得ていたウェブサイト・ブログであれば、とりあえず現状を維持することによってしばらくお金を生み出せるはずです。
ウェブサイト・ブログを維持するためには
- レンタルサーバー代orブログの有料サービス代(無料サービスを利用していた場合は不要)
- ドメイン代
が必要になります。
維持費を払う(契約を更新する)ことは更新を続けることと比べればそれほど難しいことではないので、予めあるいは遺言として維持費の払い方、契約の更新日などを相続者に伝えておけば行えるはずです。これらの支出より収入少なくなるまでウェブサイト・ブログを維持する方がお得というわけです。
ウェブサイト・ブログが生み出す収入を受け取る
次に、ウェブサイト・ブログが生み出した収入を受け取る方法を考えます。
口座に現金が振り込まれるタイプの報酬
一部、ギフト券やポイントなどで収入を得るサービスもありますが、基本的にウェブサイト・ブログで得られる収入は指定した口座に振り込まれるシステムのものが多いです。
ところが、元々ウェブサイト・ブログを更新していた方が亡くなり金融機関がそれを知れば収入が振り込まれていた口座が凍結されるです。
口座名義人が死亡し口座が凍結された場合は手続きを行って預貯金を相続人で分配して口座を解約するか口座の名義変更を行わなければならないようです(そりゃ死んだ人間の名義の口座は残せないから当たり前なのでしょうけど)がこの解約or名義変更が曲者です。
例えば
■登録する口座には何か注意が必要ですか?
ご本人名義の口座のみご利用可能です。ご家族など第三者の口座を登録することや、名義変更することはできませんので、ご注意下さい。ご登録の口座情報に誤りがあった場合、成果報酬をお振込みできませんので、お間違いないようご確認下さい。
と述べているので、口座が変わってしまった場合、報酬を受け取れなくなってしまうようです。
アクセストレードでも
Q:家族名義の口座で報酬を受け取りたいんだけど?
A:パートナーさま本人名義の口座以外には、報酬のお振込みができません。必ずご自身の口座をご登録ください。本人名義の口座をお持ちでない場合は、お手数ですが報酬受け取り用の口座を新規に開設してください。
となっていますし
バリューコマースでも
Q:個人事業主ですが、申し込みの際に注意点はありますか?
A:個人事業主としてアフィリエイトサイトを申し込む場合には、「契約者タイプ」で個人を選択してください。また「会社名(契約者名)」と「契約者名フリガナ」には、「個人氏名」あるいは「屋号+個人氏名」のいずれかの形式でご記入ください。なお、お申し込み後に設定いただく報酬受取先口座は「契約者名フリガナ」と同じ名義である必要があります。ご利用口座の屋号の有無にご注意ください。
と本人以外の名義の口座が使えないようです。
つまり、ASPの管理画面から振込先の変更を行うことは基本的に無理なようです…(´・ω・`)
口座の名義変更を行っても口座番号までは変わらないはずなので、ASPから振り込まれる段階でどう判断されるのか私にはわからなかったのですが、気付かれないのであれば報酬を受け取れるのかもしれません。もちろん法的にどうかはわかりません。
ギフト券やポイントで報酬が得られるタイプ
では口座を経由しないギフト券やポイントの形で報酬が支払われるAmazonアソシエイトや楽天アフィリエイトはどうなるのでしょう。
岩見沢公益社は相続の栞では
■ポイントカードのポイントはどうなる?
最近は様々なお店が「ポイントカード」を発行していますし、クレジットカードにもポイント機能が付いている場合が多いです。さて、故人が使用していたポイントカードは相続できるのでしょうか?
残念ながらほとんどの場合、付与されたポイントは名義人本人のみに使用する権利があり、名義人が死亡した場合には自動的にポイントも消滅するというケースが多いようです。
特に本人確認の必要がないポイントカードの場合であれば、そのまま継続して家族が使用することもできるでしょうが、そうでない場合にはポイントが消滅してしまいます。
クレジットカード等の場合、債務を引き継ぐ手続をしなければなりませんが、借金は相続人に承継されるけれど、ポイントは相続されません。何だかとても不公平な感じがしますが、実際にはそのような契約内容になっているようです。せっかくポイントが貯まっている場合には、解約や名義変更等の手続をする前にポイントを使ってしまうのが良いでしょう。
相続の栞より
とされています。
Amazonや楽天のような通販サイトのアカウントはいちいち本人の死亡を確認してアカウントの削除などは行わないと思われるので特に言及がない限りアカウントにギフト券やポイントがたまり続けると思われます。
Amazonの場合はギフト券はメールでコードが届くので相続させたい人間にメールアカウントも相続させる必要がありそうです。
こちらも法的にどうかはわかりません。
Googleアドセンス
Googleアドセンスに関しては利用規約で死亡による支払い受取人の変更が認められています。
利用規約ではアカウントの所有権の譲渡は認められていませんが、つづりの間違いの訂正や、結婚、死亡、会社の合併などによる変更のために、お支払い受取人の名前を更新することは可能です。
2007年の記事になりますが、海外ではアドセンスの相続について2007年に既に問い合わせが多かったようですね。
ウェブサイト・ブログの相続可能な収入についてまとめ
- 口座を経由して支払われる報酬は対象のASPが本人以外の名義の口座を使えない場合、報酬は受け取れない。
- ギフト券やポイントは黙っていれば使えそう(法的には…)。
- アドセンスは受取人の変更を行う。
ということがわかりました。
相続する人が会社勤めの方の場合で、ブログの収入がそれなりに巨額の場合は同時に確定申告も必要であることも伝える必要もありそうです。
時代が追いついていない
ウェブサイト・ブログによる収入というのは確かまだ20年も歴史が無いんですよね。日本に到っては15~6年の歴史しかない収入なので、結局の所、そういった法的な整備が整っていないんじゃないかなと思います。
これからウェブサイト・ブログによる収入で生きていく人が少なくない時代になればおそらく相続に関して言及されていくと思います。冷静に考えればASP的にもそれなりに収入をあげていたウェブサイトやブログが突然無くなるよりは存続した方がありがたいはずなのですし、今後はもっとスムーズに相続出来る可能性もあります(税金とか取られちゃうようになるかもしれないけど)。
※個人で調べたことなので専門家の人の見解が知りたいです…(´・ω・`)
確実にウェブサイト・ブログが稼いでいくであろう収入を相続させたいなら
運営していたウェブサイト・ブログによりますが管理者本人が近い将来死ぬことを把握している場合、ブログやドメインごと買い取りたい人に買い取ってもらいまとまったお金に換えてしまうか、相続させたい人間に各種ASPなどのアカウントを所持させて、コードを張り替えてしまうのが今のところ一番確実です(突然死に対応出来ないのが難点)。
口座関連で収入を受け取れないというだけで、ウェブサイト・ブログは問題なく相続出来るようですから、管理者が死ぬ前にコードを張り替えてしまえば今後はそのウェブサイト・ブログを相続する人間の収入になっていきます。
まあ、ブログの場合はその作業量は多そうですが、どうせならブログの運営方法なんかも相続させたい人間に教えて二代目としてブログを運営していくのも面白いのではないでしょうか。未来の世界には「ウチのブログは平成21年から続いてる老舗のブログなんだよ」なんて謳うブログも現れたりするんですかね…(´・ω・`)?
あと昔話みたいなエピソードとして、父の遺産を兄妹で相続して強欲な兄はお金を選ぶんだけど、心優しい弟は父からブログを相続して、そのブログが兄の相続したお金以上に稼ぐみたいな話(兄と弟は逆でもいいです)も出来そうですね。出来ませんかね。
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