たかと
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繊維のプロに聞いた加水分解による劣化を防ぐ正しい抱き枕カバーの保存・保管方法

あなたの嫁(抱き枕)、キチンと保存出来ていますか?

もはやお馴染みとなった抱き枕カバー

抱き枕erの皆さん、こんにちは。幡上芽以(CV:沢澤砂羽)です。

すいません、嘘を付きました。

私は幡上芽以(CV:沢澤砂羽)の抱き枕カバーに包まれているだけで幡上芽以(CV:沢澤砂羽)ではありません。たかとです。

この記事は抱き枕カバーの劣化を防ぐ正しい保存方法に辿り着くまでのプロセスを順序立てて説明しているため、結論に行くまでにアホほど時間がかかります。

  • どうして保存をしっかりする必要があるのか?
  • その保存方法に根拠があるのか?

を知りたい場合は頭から通して読む必要があるのですが

面倒臭いから正しい保存方法だけ教えてくれよ

という場合はコチラまで飛んでいただけるとサッと読む事が出来ます。

さて、抱き枕カバーとしてはもちろん、このように包まれる事も出来る抱き枕カバー。

チャンコ増田さんが美少女キャラの抱き枕販売を事業化を実現するために2002年マネーの虎に出演された際にはあえなくノーマネーでフィニッシュとなりましたが、あれから15年…もはや定番のグッズになりましたね。

人気のあるアニメのキャラクターであれば男性向け、女性向け問わず公式から売られる事もしばしばあります。

販促に力を入れている成人向けの美少女ゲーム、いわゆるエロゲ―では別途グッズとしての販売はもちろん店舗特典で付いてくる事も多くなりました。

同人シーンではオリジナルあるいは二次創作の抱き枕カバーを即売会などで頒布している事もあります。

抱き枕は使わなくても劣化する

さて、オタク界隈ではもはや定番となった抱き枕カバーというグッズ、実際に使用して嫁と過ごす…という使い方をする人も居る一方で、コレクションする事が目的で実際には使わない…RPGとかに出てくる「美少女を標本にするために集めて村を恐怖に陥れているサイコな奴」みたいな方もいらっしゃると思います。

私は基本的に後者で抱き枕カバーとしてはあんまり使っていません。

しかし、一部の抱き枕カバーは使わなくても経年劣化してしまう事をご存知でしょうか?

使ったら擦れたり、洗濯する事で劣化してしまうのはわかるけど、使わないでも劣化するの!?

と思った方もいるかもしれませんが、これは抱き枕カバーに使われている素材を考えれば実は当たり前の事なんです。

抱き枕カバーの生地の表記について

抱き枕カバーの素材について説明する前に抱き枕カバーの生地の表記について説明しないといけません。

最近、グッズとして売られている抱き枕カバーは使われてる生地の種類を表記している事が多いです。

例えばIRODORIがこの夏、電気外祭りin大宮で販売する桜花裁きのキャラクターの抱き枕カバーはアクアプレミアと表記されています。

 

一方でLiLithがこの夏、電気外祭りin大宮やコミックマーケット92で販売する対魔忍の抱き枕カバーは2WAYトリコット(cool)と表記されています。

 

さらにアリスソフトがこの夏、電気外祭りin大宮で販売する超昂神騎エクシールの抱き枕カバーはA&J製 ライクトロン(2WAYトリコット)という表記です。

他にも単に2Wayトリコットとか2WTと表記されていたり、最近はあんまり見ないスムースニットという表記もあります。ちなみにピーチスキンと表記されている場合は大抵海賊版の抱き枕カバーです。

この生地の表記についてキチンとした決まりが無いため、単に生地の種類が書かれている場合と生地のブランド名、その両方、あるいはポリエステル100%など素材そのものが表記されている事もあり、それが混乱を生んでいると思うのですが

  • 2WAYトリコットは生地の種類(織り方)
  • ライクトロン、アクアプレミア、パールロイカ、coolなどは生地のブランド名

です。

そしてライクトロン、アクアプレミア、パールロイカ、coolなどは全て2WAYトリコットという生地に属しています。

車で説明するなら2WAYトリコットがセダンという種類(車種)で、ライクトロンがクラウン、アクアプレミアがアコード、パールロイカがスカイラインという各ブランド。

パソコンで説明するなら2WAYトリコットがノートパソコンという種類(形状)で、ライクトロンがVAIO、アクアプレミアがVALUESTAR、パールロイカがLet’s noteという各ブランド。

LoLで説明するなら2WAYトリコットがメイジという種類(チャンピオンのジャンル)で、ライクトロンがLux、アクアプレミアがSona、パールロイカがSorakaというチャンピオン名。

みたいなイメージだと思ってください。

一口に2WAYトリコットと言っても触り心地や印刷の品質が異なり、A&Jのライクトロン、フレスのアクアプレミア、セーレンのパールロイカあたりはそれらに定評があるため界隈ではブランド力があるため、わざわざ表記するわけですね。

単に2WAYトリコットとしか表記されて居ない場合はこれらのメーカーではなく中国や台湾など無名の工場で作られている事が多いみたいです。

店舗特典の2WAYトリコットとかはこのパターンが多いです。

劣化の原因はポリウレタン

さて、生地の表記について説明しましたが、これらキャラクターモノの抱き枕カバーに使用される生地の素材はポリエステルとポリウレタンの混紡(大体80%強がポリエステルで20%弱がポリウレタン)で作られているモノorポリエステル100%のモノが大半を占めています。

そして2WAYトリコットは一部ポリエステル100%のモノも存在するのですが、大半がポリエステルとポリウレタンの混紡で作られています。

ライクトロン、アクアプレミア、パールロイカあたりの高品質と謳われている生地もポリエステルとポリウレタンの混紡による2WAYトリコットです。

しかし、このポリウレタンという素材は様々な原因で自然劣化してしまうんですね。

これはA&Jも認めています。

この生地のマイナス面としては、立体縫製で有る事とポリエステルとポリウレタンと言う2種類の繊維を使用している事により、伸長の無い繊維と比べ強度に劣り、毛玉やほつれが発生しやすい事。

また、ポリウレタン(ゴム)には印刷がのらない為、他の生地と比べ約80%の印刷ののりとなってしまうという事、長年使っているとポリウレタンが自然劣化して硬化し伸びが悪くなる点です。

A&J 良くある質問と答えより

ポリウレタンなんて使わない方が良い?

じゃあ、ポリエステル100%の抱き枕カバーの方が良いじゃん!

と思った方も居るかもしれません。

確かに劣化し辛いという点で言えばポリエステル100%の方が優れています。

しかし、触った際の感触がポリエステル100%の抱き枕カバーとポリエステルとポリウレタンの混紡で作られている抱き枕カバーは違うんです。

ポリエステルとポリウレタンの混紡で作られている抱き枕カバーは触ると滑らかですべすべ、なんとも言えない気持ちよさがあり、実際に抱き枕カバーとして使用するのであればポリエステルとポリウレタンの混紡の抱き枕カバーの方が界隈では好まれています。

だからグッズとして10,000円以上の価格帯で売られている抱き枕カバーはポリエステルとポリウレタンの混紡の抱き枕カバーが多くなっています。

一方で製造単価が安くなるポリエステル100%の抱き枕カバーは店舗特典などで採用されている事が多いです。

もちろん、例外はあって10,000円以上の抱き枕カバーでもポリエステル100%のモノもありますし、店舗特典でもポリエステルとポリウレタンの混紡のモノはあります。

例えばプリンセスフロンティアのレキの抱き枕カバーはポリエステル100%ですし

 

ノラと皇女と野良猫ハートのげっちゅ屋の店舗特典の抱き枕カバーはポリエステルとポリウレタンの混紡の2WAYトリコットでした。

ポリウレタンは何故劣化してしまうのか?

さて、長くなりましたがここまでの説明で抱き枕カバーに使われるポリウレタンが原因で自然劣化してしまう事はわかったと思います。

では何故、ポリウレタンは自然劣化してしまうのでしょうか?

ポリウレタンの劣化には様々な理由があるのですが、主な原因として加水分解が挙げられます。

加水分解とはその名の通り水と物質が反応して起こる分解反応の事で、簡単に言うとポリウレタンが水と反応してボロボロのポリウレタンになってしまう…という事です。

わかりやすい例としてスニーカーなんかのソールにもポリウレタンが使われているのですが、保存状態が悪いとスニーカーのソールは数年でボロボロになります。

「スニーカー 加水分解」と検索すると加水分解されたスニーカーの写真がいっぱい出てきます。

ポリウレタンはどの程度の湿度に耐えられる?

ポリウレタンにとって水分は大敵という事はわかりましたが、ではどの程度の水分が良くないのでしょうか。

水を直接触れさせるのは当然駄目としても、湿度レベルだと、どの程度まで許容出来る範囲なのでしょう。

私はたまたまポリウレタンが加水分解するという事を知っていたのですが、どの程度の水分で加水分解が発生してしまうかは詳しく知りませんでした。

ネットで軽く調べてみたんですがポリウレタンの加水分解について湿度レベルで追求された情報は見つかりません。

ここで諦めてしまっては私の保有している抱き枕カバーの劣化を防ぐ正しい保存方法を導き出す事が出来ません。

そこでポリウレタンがどの程度の湿度で反応してしまうのかを知っているかもしれない企業に

  • ポリウレタンは湿度○○%以下で保存するのが望ましいのか?
  • 推奨するような保存方法はあるのか?

かを問い合わせてみることにしました。

問い合わせた企業とその回答

欲しかった回答に辿り着くまでに何社かに問い合わせたので各社の回答を順を追ってお見せします。

抱き枕カバーの印刷を手がけるA&Jの回答

まずは良くある質問でポリウレタンが劣化してしまう事を表記していた抱き枕カバーの印刷などを手がけるA&Jに問い合わせてみました。

たかと
2WAYトリコットの抱き枕カバーの生地にはポリウレタンが含まれており、ポリウレタンは加水分解により経年劣化してしまう事がデメリットであるという事は御社サイトのFAQにも記載されています。

この劣化を完全に防ぐ事は難しいと思いますが、保存する場合は直射日光を避け湿度をどの程度に保つ事が望ましいのでしょうか?

具体的なデータなど、あるかはわかりませんが御社で推奨するような保存方法などありますでしょうか?(意訳)

以下、A&Jの回答となります。

私、株式会社エイアンドジェイ東京支店の○○と申します。
この度は、お問い合わせありがとうございました。

さて、お訊ねいただいた件、大変恐縮ではございますが、
弊社が推奨する保管方法はございません。

たかと様がおっしゃるとおり、
繊維製品である以上、経年による劣化は避けられませんので、
なるべく早くご使用いただくことをお奨めします。

またご使用の際は、製品付属の取扱説明書をご参照ください。

今後とも、弊社製品をご愛顧いただきますよう、
よろしくお願い申し上げます。

A&Jへ問い合わせたメールの回答より

残念ながらA&Jからは望んでいた回答は得られませんでした。

まあ、冷静に考えればA&Jは印刷会社であり、クォリティの高い印刷物を作るためのノウハウはあっても印刷物を長期保存するという事については完全に専門外なのかもしれません。

競泳水着を取り扱うミズノとデサントの回答

そこで、次は競泳水着を取り扱ってる企業に問い合わせする事にしました。

何故なら競泳水着なんかは着心地や水の中での性能を発揮させるために抱き枕カバー同様、ポリエステルとポリウレタンの混紡で作られているモノが多いからです(練習用の水着には長く使えるようにポリエステル100%のモノもある)。

実際、ジムで使用していたArenaやミズノの競泳水着なんかもポリエステルとポリウレタンの混紡でした(最近めっきり有酸素運動はしていない)。

さすがに抱き枕カバーについて問い合わせるわけにはいかないので

たかと
御社の競泳用水着を使用しています(これは本当)。

デザインが気に入っているので保存用にもう一着購入を考えているのですが、水着は製品によってはポリウレタンを含んでおりポリウレタンは加水分解により劣化してしまいますよね?

この劣化を完全に防ぐ事は難しいと思いますが、保存する場合は直射日光を避け湿度をどの程度に保つ事が望ましいのでしょうか?

具体的なデータなど、あるかはわかりませんが御社で推奨するような保存方法などありますでしょうか?(意訳)

と文面を変えてミズノ、そしてArenaの水着を日本で販売しているデサントに問い合わせ。

まずはミズノの回答から。

弊社ホームページをご覧いただきありがとうございます。
いつも弊社製品をご愛用いただき、心よりお礼申し上げます。

お問い合わせの「水着の保管」の件でございますが、
お申し出の通り、ポリウレタンは加水分解により経年劣化いたします。
具体的なデータはございませんが、湿度の高い場所より低い場所で、
直射日光の当たらない場所での保管をおすすめします。

以上、ご報告を申し上げます。
メールをありがとうございました。

ミズノへ問い合わせたメールの回答より

ミズノからは直射日光を避けて湿度が低いところで保管するのが良いと思われるが具体的なデータは無いとの回答でした。

続いてデサントからの回答。

この度は、アリーナ製品でお問合せをいただき、ありがとうございます。

さっそくですが、ご質問の水着の保管に関しましては、
弊社ではご着用を想定した品質検査を行っており、
未着用での保管につきましては具体的なデータなどもなく
お勧めの保管方法などのご案内が難しい状況でございます。

確かに直射日光や高温多湿を避けた保管環境であれば、
ポリウレタンの劣化を遅らせることは可能と思われますが、
経時劣化を完全に防ぐことは困難と考えます。

せっかくのお問合せをいただきながら
十分なご案内ができず申し訳ございませんが、
ご了承のほど宜しくお願い申し上げます。
今後ともアリーナ製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

デサントへ問い合わせたメールの回答より

デサントからもミズノ同様、直射日光や高温多湿を避ける事はおそらく望ましいが、具体的なデータは持ち合わせていないので具体的な保管方法などについては案内出来ないとの回答。

そして十分が案内が出来ずに申し訳無いと、かしこまられてしまったのですが、こんなイレギュラーな質問をする私が悪いのであってデサントさんは何も悪くありません…。

次もArenaの水着買います…!

競泳水着とかは世の中にコレクターも居ると思いますし、企業の規模が大きくなるので保存についてのデータもワンチャンあるんじゃないかと思いましたが、やはり使用する事を想定しているので長期保存についての根拠のある回答は得られませんでした。

下着メーカー ワコールの回答

水着が駄目でも下着メーカーなら、そういうデータあるんじゃない?と考えワコールに問い合わせる事にしました。

何故ワコールかと言うと、確か女性下着メーカーの国内シェア1位だったと思いますし、たまたまワコールのサルートという高級ブランドの下着についてテレビで特集していたのを見かけて、その時に見たデザインが好き…

というのはカッコ付けでエロいなぁ…と思った事があったからです。

デサントやミズノ同様抱き枕カバーについて問い合わせるわけにはいかないので

たかと
御社の下着について質問がございます。

私は男なので着用はしませんが、御社のサルートというブランドの製品のデザインが好きなので観賞用に購入を考えています(あながち嘘じゃない)。

御社の下着はポリウレタンを含んだ製品を販売されていますが、ポリウレタンは加水分解により劣化してしまいますよね?

この劣化を完全に防ぐ事は難しいと思いますが、保存する場合は直射日光を避け湿度をどの程度に保つ事が望ましいのでしょうか?

具体的なデータなど、あるかはわかりませんが御社で推奨するような保存方法などありますでしょうか?(意訳)

と文面を変えてワコールに問い合わせ。

以下、ワコールの回答となります。

このたびは、お問合せありがとうございます。
また、日頃から弊社製品をご愛用いただきまして、
誠にありがとうございます。

たかと様もご存じのように、ブラジャーやガードル、ストッキングなどには
伸縮性を持たせるためにポリウレタン糸(伸縮性のある糸)を使用しております。

未着用のままの状態でも長期間商品を保管することにより、ポリウレタン
繊維が徐々に劣化し、生地の伸度がなくなると同時に、繊維が切れてしまう
脆化(ぜいか)現象が起こる可能性がございます。

(例えば、長期間放置した輪ゴムが劣化し、切れたりベタベタしてしまうのと
同様の現象です)

一般的な脆化の要因としては次のようなことがございます。
1)日光の紫外線の影響
2)体内から分泌される汗や皮脂、またはボディオイルなどの影響
3)塩素(塩素系漂白剤や水道水の残留塩素など)
4)着用時等の引っ張りや摩擦の繰り返し
5)長期間の内に、徐々に進行する経時的な脆化

なお、具体的な保管方法(温度・湿度)や、期間等については、大変恐縮ですが、
検証しておりませんため、お応えができかねますことをご了承ください。

出来るだけ湿気の少ない涼しい場所(風通しのいい場所)で保管して
いただくことをおすすめします。

繊維そのもののパワーがなくなり、復元力がなくなったり、切れたり、
ボロボロになったりと、本来商品がもつ機能を果たさなくなることは、残念ながら、
避けられませんことをご理解くださいますようお願いします。

このたびは、せっかくお問い合わせいただきましたのに、このようなお答えに
なり、誠に申し訳ございません。

ワコールへ問い合わせたメールの回答より

ワコールからはポリウレタンが劣化してしまう原因が加水分解以外にもあるという情報が得られましたが、やはり湿度について具体的なデータは持ち合わせていないようです…。

そして普段から女性を相手にしている企業はメールの対応がとても丁寧でこちらが恐縮してしまいますね…。

今後、なんらかの機会で女性モノの下着を購入する機会があれば絶対ワコールさんの下着を買います…!

しかし、下着は絶対コレクターが多く居ると思ったので保存に関するデータもあると思ったんでしたが駄目でした…。

合繊繊維を扱う東レ・オペロンテックスからの回答

ここまで問い合わせでは有力な情報が得られなかったので

たかと
製品レベルになってしまうと使用する事は想定しているけど、保存に関するデータを持ち合わせてる企業が無いのかもしれない…

と思い始めました。

そこで視点を変えて生地を作る繊維を提供している企業であれば、素材レベルでポリウレタンを扱っているのだから保存に関するデータも持っているかもしれないと考え、東レ・オペロンテックスに問い合わせを行ってみることにしました。

A&Jがライクトロンを主力商品にする前はAJ2WAYトリコットが主力だったと思うんですけどAJ2WAYトリコットは東レの繊維製品であるライクラを使用した生地ですし。

衣料品という事にした方が話がスムーズに進むと思ったので

たかと
ポリウレタンを含んだ衣料品の長期保存について質問がございます。

ポリウレタンを含んでいる衣料品は、加水分解により経年劣化してしまうと各衣料品メーカーが謳っています。

この劣化を完全に防ぐ事は難しいと思いますが保存する場合、どれくらいの湿度以下である事が望ましいでしょうか。

具体的には御社のライクラという繊維を使用した衣料品を着用せずに長期保存する事を想定しています。

例えば直射日光など紫外線が当たるの避け、常温程度で低湿度を保てば劣化を遅らせる事などは出来ますでしょうか。

ポリウレタン繊維は湿度○○%以上から劣化しやすい。××%以下だと劣化しにくい等、具体的なデータや東レ様で推奨する保管方法などあれば是非、知りたいです(意訳)

と文面を変えて東レ・オペロンテックスに問い合わせ。

以下、東レ・オペロンテックスの回答となります。

ライクラ(R)ファイバーは一般の商品表示とりて「ポリウレタン」と称されます。

組み合わせる他糸や保管環境、使用状況によってその物性は様々ですので具体的な回答が難しいです。

他社糸も含めて「ポリウレタン」の領域で言われる物性は共通ですので、カケンなどその専門機関へ問い合わせてみてはいかがでしょうか?

よろしく御願いいたします。

東レへ問い合わせたメールの回答より

東レからはポリウレタンが劣化してしまう環境について具体的なデータは持ち合わせていないようでしたが「繊維について取り扱う研究機関があるからそっちに問い合わせてみてはどうでしょう」という提案をいただけました。

私は繊維を取り扱う機関についてまったく情報を持ち合わせていなかったので

たかと
そういう機関って先ほどのメールで教えていただいたカケンさん以外にどういうところがありますか?(意訳)

とさらに尋ねると

カケンやニッセンケン品質評価センターなどがございます。

問い合わせる際には「ポリウレタン繊維混の生地の取扱についての問い合わせ」と伝えると良いと思います

とアドバイスをいただけました…!ありがてぇ…!

たかと
サンキュー東レ!これからも眼鏡拭きにトレシーを使うし、浄水器を付けられるような勝ち組になったら浄水器はトレビーノにするよ…!(意訳)
トレシー、トレビーノは弊社の親会社の取扱商品ですが、ご利用ありがとうございます

あ、そうなんですね…

抱き枕カバーの保存方法について調べるために気付いたら繊維を取り扱う研究機関に問い合わせを行う事になりましたが、研究機関なら保存についてガイドラインとなるようなデータもあるかもしれません。

繊維研究機関 カケンテストセンターからの回答

まずはカケンテストセンターに東レ同様

たかと
ポリウレタンを含んだ衣料品の長期保存について質問がございます。

ポリウレタンを含んでいる衣料品は、加水分解により経年劣化してしまうと各衣料品メーカーが謳っています。

この劣化を完全に防ぐ事は難しいと思いますが保存する場合、どれくらいの湿度以下である事が望ましいでしょうか。

具体的には東レのライクラという繊維を使用した衣料品を着用せずに長期保存する事を想定しています。

例えば直射日光など紫外線が当たるの避け、常温程度で低湿度を保てば劣化を遅らせる事などは出来ますでしょうか。

ポリウレタン繊維は湿度○○%以上から劣化しやすい。××%以下だと劣化しにくい等、具体的なデータやカケン様で推奨する保管方法などあれば是非、知りたいです(意訳)

と問い合わせ。

以下、カケンテストセンターの回答となります。

いつもお世話になっております。
カケンテストセンターの○○と申します。
何卒よろしくお願いいたします。

さて、ご質問の件ですが、湿度につきましては、ご存じのとおり
低い方が望ましいことは間違いございませんが、その程度について
研究された文献は見つかりませんでした。

また、ご記載いただいた通り、ポリウレタンの劣化につきましては
加水分解だけではなく、紫外線・油脂分・塩素・酸化窒素ガス・カビ等の
要因も考えられます。
但し、主要因は温湿度であることが多いため湿度を管理できれば、
劣化を遅らせることは可能です。

推奨の湿度等につきましては、明確な記述のある文献がないため
たかと様のご要望にお応えすることは難しいですが、推奨する保管方法は
高温多湿を避け、紫外線に当たらないよう、風通しの良い環境にて
保管されることが、理想的と判断します。

よろしくお願いいたします。

カケンテストセンターへ問い合わせたメールの回答より

ぐぬぬ…。

ワコールのように加水分解以外の劣化する原因についての情報が得られましたが、具体的な湿度などに関しては研究した文献が見つからないそうです。

やっぱりそもそも保存に向いてない素材を保存する事に関して研究してる人なんて居ないのでしょうか…。

繊維研究機関 ニッセンケン品質評価センターからの回答

しかし諦めるにはまだ早い!さらにニッセンケン品質評価センターにもカケンテストセンターと同様に

たかと
ポリウレタンを含んだ衣料品の長期保存について質問がございます。

ポリウレタンを含んでいる衣料品は、加水分解により経年劣化してしまうと各衣料品メーカーが謳っています。

この劣化を完全に防ぐ事は難しいと思いますが保存する場合、どれくらいの湿度以下である事が望ましいでしょうか。

具体的には東レのライクラという繊維を使用した衣料品を着用せずに長期保存する事を想定しています。

例えば直射日光など紫外線が当たるの避け、常温程度で低湿度を保てば劣化を遅らせる事などは出来ますでしょうか。

ポリウレタン繊維は湿度○○%以上から劣化しやすい。××%以下だと劣化しにくい等、具体的なデータやニッセンケン品質評価センター様で推奨する保管方法などあれば是非、知りたいです(意訳)

と問い合わせ。

以下、ニッセンケン品質評価センターの回答となります。

お世話になっております。

(一財)ニッセンケン品質評価センターの○○と申します。

この度は、ホームページより、お問い合わせをいただきまして、ありがとうございます。

お問い合わせのポリウレタンの劣化についてお応え致します。

まず、ポリウレタンは、一般的には製造から2~3年で着用しても、しなくても劣化が進む素材です。

よって、長期保存には向かない素材と言えるかと思います。

また、塩素、紫外線、油分、水分、高温、高湿度などの影響で劣化が促進されると言われています。

劣化が促進される湿度はどのくらいなのか?というお問い合わせですが、ポリウレタンにもいくつかの種類があるため、一概に「○%以下が最適な保管湿度です。」とは言えないのが実状です。

また、ポリウレタンを扱っている専門の方にお伺いしたところ、「最適湿度は0%ですが、それは不可能なので、風通しのよいところで保管するのがよいと思います。」とお応えをいただきました。

具体的な数字でお応えすることができなく、申し訳ございません。

ご理解頂ければ幸いです。

今後とも、何卒宜しくお願い致します。

ニッセンケン品質評価センターへ問い合わせたメールの回答より

ここに来て最適湿度は0%であるという事がわかりました!これは有力な情報です。

しかし、マジで水に弱いですね。ポリウレタン…。

一方で風通しの良さと湿度はどちらを優先するべきか気になったので、もう一度メールで尋ねてみる事に。

たかと
状況にもよると思いますが、湿度が10~20%の空間でも密閉するよりは風通しの良い空間で保存した方が劣化の進行は遅くなると思われますでしょうか?

大変お手数で申し訳無いのですが、もう一度意見をいただけると幸いです。(意訳)

お世話になっております。

お問い合わせの件ですが、お返事が遅くなり、誠に申し訳ございません。

お問い合わせの件、ポリウレタンを扱っている専門の方に確認しました。

湿度については、低ければ低い程、良い条件ということです。

蒸れるのがよくないので、風通しのよいところに保管するのがよいということになるそうです。

夏場は湿度が50~60%になるので、風通しのよいところよりも10~20%の密閉での保管の方が良い条件になる場合もあるそうです。

また冬場だと湿度20%くらいになるので、密閉庫に入れないで風通しのよいところで保管しても同条件になるのではということです。

但し、どのような条件であっても100%劣化の進行を遅らせるとは言えないということでした。

湿度が0%に保てる場合であれば、加水分解する可能性が低くなるので劣化の進行を遅くする手段としてはかなり有効ともおっしゃっていました。

ニッセンケン品質評価センターへ問い合わせたメールの回答より

なるほど、冬場は通常、乾燥しているので密閉しなくても同条件になる可能性がある。

つまり夏場のような湿度が高い環境であれば

低湿度を保った空間で密閉>高湿度の風通しの良い場所

一方で冬場のような湿度が低い環境であれば

低湿度を保った空間で密閉≧高湿度の風通しの良い場所

となるようですね。

さらに湿度が0%付近であればあるほど良い…と。

ついに求めていた答えが出た気がします。

抱き枕カバーの劣化を避けるためには

各種企業や研究機関に問い合わせた結果をまとめると

  • 塩素
  • 油分
  • 紫外線
  • 水分
  • 高温
  • 高湿度
  • 摩擦や引っ張りなどの刺激

これらを避けるのがポリウレタンの劣化を防ぐために重要である事がわかりました。

これらのうち、抱き枕を使用しないのであれば塩素、皮脂などの油分、汗などの水分、摩擦やひっぱりなどの刺激は避けられます。

また、保存する際に直射日光を避けて、室内の照明をLEDにすれば紫外線も完全ではありませんが避ける事が出来ます。

また、冷暗所であれば高温になりすぎる事もないでしょう。

残る問題は湿度ですが防湿庫やドライボックスに乾燥剤を入れる事で低湿度を保つ事は可能になるので、低湿度を保ち密閉した空間で保存するのがベストでしょう。

劣化を防ぐ正しい抱き枕カバーの保存方法

それでは、お待たせしました。劣化を防ぐ(遅らせる)正しい抱き枕カバーの保存方法を公開します!

まず、お金に糸目を付けないのであれば一番良いのは湿度0%近くに保てる防湿庫で直射日光を避け抱き枕カバー保管するのがベストでしょう。

具体的には東洋リビングの全自動超低湿庫スーパードライシリーズが挙げられます。

しかし、これらの防湿庫は研究機関などに向けたモデルですのでカメラやレンズを保管する防湿庫と違い、値段も一番小さいモデルで20万円以上、大容量のモデルは100万円以上するモノもあります。

まあ、嫁(抱き枕カバー)のためならこのぐらい全然買えちゃうよ

という石油王かな?という抱き枕erの方も居るかと思いますが、世の中そういう人ばかりではないと思われます。

そこで代案として私が提案したいのがドライボックス除湿ユニットを使う方法です。

カメラやレンズを保管する方法としては一般的なのですが、機密性の高い箱の中に除湿ユニット(繰り返し使える乾燥剤)を入れる事により箱の中の湿度を除湿ユニットに吸収させて、箱の中を低湿度に保つわけです。

ドライボックスは何でも良いんですが、おすすめはナカバヤシ キャパティ ドライボックス27L、何故ならおそらく市販されているドライボックスの中で一番サイズが大きいので、抱き枕カバーをあまり折らずに入れる事が出来るからです。

蓋の裏にゴムパッキンがある事で気密性も高く

 

積み重ねる事も出来るので、抱き枕カバーが増えてきても対応出来ます。

除湿ユニットは繰り返し使える乾燥剤の事で東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-5の除湿力が強いのでおすすめ。

除湿ユニットの中に入っている乾燥剤が湿度を吸湿するのですが、吸湿が弱くなったら除湿ユニットをコンセントに挿すと除湿ユニットが暖まり乾燥剤を乾燥させる事により吸湿力が復活します。

東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-2という小さいサイズの除湿ユニットもあるんですが、ナカバヤシ キャパティ ドライボックス27Lには除湿力が足らず、あまり湿度が下がりませんでした。

この東洋リビング モバイルドライ 除湿ユニット MD-5とナカバヤシ キャパティ ドライボックス27Lとの組み合わせではドライボックス内下部の湿度は0%

 

上部では10%ほどを記録しました。

基本的に1つのドライボックスに1つのMD-5でこの除湿力を発揮したのですが、私は念のため補助用として使い捨ての除湿剤も入れています。

この方法は全自動で湿度を管理してくれる防湿庫に比べると定期的に除湿ユニットを復活させるという手間はかかりますが、イニシャルコストは断然安く、ドライボックスと除湿ユニットを合わせても7,000円ほどで購入可能です。

防虫剤に関しては抱き枕カバーはポリエステルやポリウレタンなどの化繊(化学繊維)で出来ているために基本的には必要ありません。

しかし、綿やウールなどの天然繊維を使用した衣服などと一緒に入れたりする場合や、使用する抱き枕カバーをローテーションして保管する場合など皮脂汚れなどが残っていたりすると虫喰いの被害に合う可能性もありますので、気になる方は防虫剤も一緒に入れておくと良いでしょう。

嫁(抱き枕カバー)のためにも正しく保管・保存しよう

私のように抱き枕カバーをコレクションする事が目的で実際には使わないタイプの人はもちろん、使う用と保存用の抱き枕カバーを分けている人、使用する抱き枕カバーをローテーションして使わない抱き枕カバーは休ませている人も、嫁の劣化を防ぐために正しい方法で抱き枕カバーを保管しましょう!

また、今回問い合わせに答えていただいた各種企業、研究機関の方、本当にありがとうございました…!

各種回答のおかげで不安と疑問を解消する事が出来ました…!この場を借りてお礼申し上げます。

実際にどれだけ差が出るかを連載記事でやります!

さて、上述の方法は日本の気候で何も考えずに保管するよりはずっと抱き枕カバーにとって良い環境にはなっているはずです。

だって繊維のプロがそう言ってるんですから。

しかし、湿度を意識しないで保存した抱き枕カバーと湿度を意識して対策をした上で保存した抱き枕カバー、劣化のスピードにどれだけ差が出るかはわかりません。

だって、企業や研究機関に問い合わせても誰も具体的なデータ持ってなかったんですもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だったら…!私が…!実際にやってやろうじゃないの!

という事で実際に同じ抱き枕を複数購入し、環境を変えた上でどれだけ劣化に差が出るかを実験して、正しい抱き枕カバーの保存方法を検証したいと思います。

まあ、検証結果が出るまでに2年~3年はかかると思いますが、1ヶ月毎に抱き枕の状態をレポートした連載を始めようと思うので、興味がある方は1ヶ月毎ぐらいにアップする記事を見ていただければと思います。

とりあえず、今月から始まった実験開始の記事はコチラ

抱き枕カバーの劣化を防ぐ保存方法の有用性を検証します!(`・ω・´)
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たかと
2016年3月に大学を卒業後、同年7月末日まで内定をいただいた会社に日常をおかされつつ社会人の真似事をしておりました。おかされるという意味合いでは対魔忍だったと言えるでしょう。 その後、おちんぎんに屈する事なく晴れてニートになりました。 詳しいプロフィールはコチラ

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たかと
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